JCBカードSとJCBカードWの違いって分かりにくいですよね?せっかくJCBカードを選ぶなら、自分の生活スタイルに合ったほうを選びたいところ。
私もクレジットカードの比較検討は何度もしてきましたが、似たような特徴のカードを前にすると「どっちがいいんだろう…」と頭を抱えてしまうことがあります。
JCBカードSとJCBカードW、名前は似ていますが実はそれぞれ異なる特徴と魅力があるんです。
この記事では、2枚のカードの違いをわかりやすく解説し、あなたにぴったりの1枚を見つけるお手伝いをします。
この記事の要点
- JCBカードSとJCBカードWはどちらも年会費無料だが、還元率と特典内容が大きく異なる
- JCBカードWは39歳以下限定で常時1.0%の高還元率が魅力
- JCBカードSは年齢制限なしでクラブオフ優待とスマホ保険が付帯
- 両カードは同時に持つことができないため、自分の優先事項で選ぶ必要がある
カード選びは一見複雑に思えますが、自分の生活スタイルや優先したいポイントがはっきりすれば、意外と簡単に決められるものです。
この記事を読めば、「どっちを選ぶべきか」が自然と見えてくるはず。
では、さっそく2枚のカードの違いを詳しく見ていきましょう!
JCBカードSとJCBカードWの違い【ざっくり早見表】
まずは両カードの基本情報を表にまとめました。
この表を見れば、一目で両カードの違いがわかるはずです。
比較項目 | JCBカードS | JCBカードW |
---|---|---|
年会費 | 永年無料 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 基本0.5%(優待店で最大10.0%) | 基本1.0%(優待店で最大10.5%) |
ポイント付与 | Oki Dokiポイント | Oki Dokiポイント |
申込条件 | 18歳以上(高校生除く・年齢上限なし) | 18歳以上39歳以下(高校生除く) |
特典 | クラブオフ優待、スマホ保険(年3万円まで) | ポイント2倍、Amazon・スタバ等で高還元 |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険、ショッピングガード保険、スマホ保険 | 海外旅行傷害保険、ショッピングガード保険 |
デザイン | 通常・ディズニー・バイオマス | 通常・女性向けデザイン |
審査の通りやすさ | 一般的な基準(年齢制限なし) | 39歳以下限定(若年層向けでやや通りやすい) |
表を見ると、年会費は両方とも永年無料であることがわかります。
でも実は細かいところで大きな違いがあるんです。
これからそれぞれの項目について、もう少し詳しく解説していきますね。
年会費の比較
JCBカードS、JCBカードWともに年会費は永年無料です。
これは他社のクレジットカードと比べてもかなりお得なポイント。
家族カードやETCカードの年会費も無料なので、追加料金の心配がありません。
コストパフォーマンスを重視する方にとっては、どちらのカードもハードルが低く、気軽に持ちやすいカードと言えるでしょう。
年会費の心配なく使えるのは、特に初めてクレジットカードを持つ方や、複数枚のカードを使い分けたい方にとって大きなメリットです。
ポイント還元率の違い
両カードの最も大きな違いが、このポイント還元率です。
JCBカードSは基本還元率が0.5%(1,000円の利用で0.5ポイント)なのに対し、JCBカードWは常時1.0%(1,000円の利用で1ポイント)と2倍の違いがあります。
ただ、年間の利用額によってポイントがアップする仕組みがあり、JCBカードSの場合は以下のようになっています。
- 年間300万円以上の利用:ポイント2倍(実質1.0%)
- 年間100万円以上の利用:ポイント1.5倍(実質0.75%)
- 年間50万円以上の利用:ポイント1.2倍(実質0.6%)
- 年間30万円以上の利用:ポイント1.1倍(実質0.55%)
一方、JCBカードWには年間利用額によるポイントアップ制度はありませんが、最初から還元率が高いため、普段使いで効率よくポイントを貯めたい人には大きなアドバンテージとなります。
日常的な買い物や公共料金の支払いなど、コツコツとポイントを貯めていきたい方にとっては、この違いは見逃せないポイントですね。
特典・サービスの違い
特典面でも両カードには明確な違いがあります。
JCBカードSには「JCBカードS優待クラブオフ」という特典が付いており、国内外20万か所以上の施設で最大80%OFFの優待が受けられます。
例えば、TOHOシネマズで通常2,000円のところ1,500円で映画を観られたり、レストランやホテル、レジャー施設などの割引が適用されます。
また、JCBスマートフォン保険も付帯しており、ディスプレイの破損時などに年間最高30,000円までの修理費用が補償されます(自己負担額10,000円)。
一方、JCBカードWの特典は優待店でのポイントアップが中心です。
- Amazon.co.jp:ポイント4倍(実質2.0%)
- セブン-イレブン:ポイント4倍(実質2.0%)
- スターバックス(eGift購入時):ポイント21倍(実質10.5%)
これらの店舗をよく利用する方にとっては、かなりお得なポイント還元となります。
特に若い世代に人気のAmazonやスターバックスで高還元率が得られるのは、JCBカードWならではの強みと言えるでしょう。
申込条件と審査の違い
申込条件もかなり異なります。
JCBカードSは18歳以上(高校生を除く)であれば、年齢上限なく申し込むことができます。
対してJCBカードWは18歳以上39歳以下限定となっています。
これは若年層向けのカードという位置づけで、審査基準もその年齢層に合わせて設定されているため、39歳以下であればJCBカードWの方が審査に通りやすい傾向にあります。
ただし、基本的な審査基準(年収や勤務先など)は両カードとも同様です。
収入や職業が安定している方であれば、どちらも比較的申し込みやすいカードと言えるでしょう。
若年層限定のカードであるJCBカードWは、社会人になりたての方や学生でもチャレンジしやすい審査基準となっています。
JCBカードSとJCBカードW、どっちが良い?【タイプ別】こんな人におすすめ
ここまで両カードの違いを見てきましたが、「結局どっちがいいの?」と思いますよね。
実は、この質問に対する答えは「あなたが何を重視するか」によって変わってきます。
それぞれのカードがどんな人に向いているのか、タイプ別にまとめてみました。
タイプ | おすすめカード | 理由 |
---|---|---|
ポイント還元を重視する人 | JCBカードW | 常時1.0%の高還元率、優待店ではさらに高還元 |
優待や割引を重視する人 | JCBカードS | クラブオフ優待で様々な施設が割引に |
スマホの保護を重視する人 | JCBカードS | 年間最大3万円のスマホ保険付帯 |
Amazonをよく使う人 | JCBカードW | Amazon利用で2.0%の高還元 |
40歳以上の方 | JCBカードS | 年齢制限なしで申込可能 |
学生・新社会人 | JCBカードW | 若年層向けで審査が通りやすい傾向 |
以下、それぞれのタイプ別におすすめの理由を詳しく解説していきます。
JCBカードSがおすすめな人
JCBカードSは以下のような方に特におすすめです。
- 幅広い優待や割引を活用したい人
- スマートフォンの保険が欲しい人
- 40歳以上の方
- ディズニーデザインのカードが欲しい人
「割引や優待サービスを重視したい人」
クラブオフの優待を活用すれば、映画館やレストラン、ホテル、レジャー施設など様々なシーンで割引が受けられます。
休日にアクティブに外出する機会が多い方や、家族でお出かけする機会が多い方にとっては、この優待サービスがかなりお得に働くでしょう。
例えば、映画を月に2回見るだけでも年間で約12,000円の節約になります。
飲食店の割引なども含めると、年間で数万円の節約効果も期待できるんです。
「スマートフォンの修理費用補償が欲しい人」
万が一の画面割れやトラブルの際に最大3万円まで補償してくれるスマホ保険は、JCBカードSならではの特典です。
スマホを落としがちな方や、修理費用の心配をしたくない方には、この保険だけでも持つ価値があると言えるでしょう。
最近のスマホは高額化しており、修理費用も数万円かかることがあります。
この保険があれば、修理費用の負担を大きく軽減できるため、スマホを頻繁に使う方には大きな安心感を与えてくれます。
「40歳以上の方」
JCBカードWは39歳以下限定のため、40歳以上の方はJCBカードSを選ぶことになります。
ただ、JCBカードSも充実した特典があるので、年齢を理由に妥協する必要はありません。
むしろ、大人の余裕を持って様々な優待サービスを活用できるカードと言えるでしょう。
年齢を重ねるにつれて、旅行やグルメなど様々な体験を楽しむ機会も増えてくるため、クラブオフの優待が活きてくるケースが多いです。
JCBカードWがおすすめな人
一方、JCBカードWは以下のような方に特におすすめです。
- ポイント還元率を最重視する人
- Amazonやスターバックスをよく利用する人
- 39歳以下の若年層
- 日常の買い物でポイントを効率良く貯めたい人
「ポイント還元率を最重視する人」
JCBカードWの最大の魅力は、常時1.0%という高いポイント還元率です。
クレジットカード選びでポイント還元率を最優先する方には、迷わずこちらをおすすめします。
例えば月に20万円の利用があれば、JCBカードSでは月に1,000ポイント、JCBカードWでは月に2,000ポイントが貯まる計算になります。
年間で12,000ポイントの差は決して小さくありません。
「Amazonやスターバックスをよく利用する人」
特にAmazonでの買い物が多い方や、スターバックスでコーヒーを飲む習慣がある方にとっては、JCBカードWの優待店特典がかなり魅力的です。
Amazonでは2.0%、スターバックスのeGift購入時には最大10.5%という破格の還元率が魅力。
日常的に利用する機会が多いサービスでこれだけの高還元が得られるのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
「39歳以下の若年層」
若年層向けに設計されたカードだけあって、社会人になりたての方や学生でも申し込みやすい審査基準となっています。
また、若い世代のライフスタイルに合わせた特典設計になっているため、より使いやすさを感じられるでしょう。
審査においても39歳以下であれば比較的通りやすい傾向にあるため、初めてのJCBカードとしても選びやすいカードです。
JCBカードSとJCBカードWを両方持つことはできる?

どっちも魅力的だから両方持ちたい!
そう思った方もいるかもしれませんが、残念ながらJCBカードSとJCBカードWを同時に持つことはできません。
これはJCBの方針として、JCBオリジナルシリーズのカード(JCBが直接発行するカード)は、原則として1人1枚までと定められているためです。
JCBの公式サイトの「よくあるご質問」にも以下のような注意書きが記載されています。
「JCBオリジナルシリーズ」のカードをお持ちの方は、原則「JCBオリジナルシリーズ」の別のカードを同時に保有できません。
引用元:JCBが発行するクレジットカードをすでに持っていますが、もう1枚申し込みできますか? | よくあるご質問(個人・法人のお客様)
JCBカードSとJCBカードWは両方ともJCBオリジナルシリーズに属するため、どちらか1枚を選ぶ必要があります。
もし2枚目のJCBカードを持ちたい場合は、JCBオリジナルシリーズ以外の「提携カード」を選ぶ必要があります。
例えば、ANA JCBカードやdカード JCBなどの提携カードであれば、JCBカードSまたはJCBカードWと併用して持つことが可能です。
これはJCBオリジナルシリーズと提携カードでは発行元が異なるためです。
JCBオリジナルシリーズは株式会社ジェーシービーが直接発行しているのに対し、提携カードは提携企業との共同発行となります。
このルールを知っておくと、カード選びの選択肢が広がりますね。
自分のライフスタイルに合わせて、JCBオリジナルシリーズ1枚と提携カード1枚の組み合わせを考えるのも良いでしょう。
例えば、JCBカードWでポイント還元を享受しつつ、航空会社とのマイルが貯まるANA JCBカードを併用するといった使い方もできます。
ただし、複数のクレジットカードを持つ場合は、それぞれの管理をしっかり行う必要があることを忘れないでください。
支払いの把握が難しくなったり、年会費の支払いが増えたりするリスクもあります。
自分の使い方に合わせて、無理のない範囲でカードを選ぶことが大切です。
JCBカードSとJCBカードWの違いのまとめ
ここまでJCBカードSとJCBカードWの違いについて詳しく見てきました。
最後に、それぞれのカードの特徴をおさらいしておきましょう。
- JCBカードSは「優待特典重視型」で、クラブオフの割引やスマホ保険が魅力
- JCBカードWは「ポイント還元重視型」で、常時1.0%の高還元率が魅力
- 年齢制限が大きなポイントで、JCBカードWは18~39歳限定
- 両カードは同時に持つことができないため、自分の優先事項で選ぶ必要がある
どちらのカードも年会費無料で維持費の心配がないのは大きなメリットです。
あなたのライフスタイルや年齢、重視するポイントに合わせて、最適な1枚を選んでくださいね。
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この記事が、あなたにぴったりのJCBカード選びの参考になれば幸いです。
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